「私の馬小屋より小さい」
「若様、馬小屋の一角のお部屋でございます」
その言葉に頷く「そうか わかった」
「手土産はあるな」
「はい、立ち寄りました日本、
日本の伝説の銘菓、『ぴよぴよ饅頭』でございます」
「それに他各種」綺麗な包み紙に金色のリボンのお土産各種
「某、通販Amazonの金券5千万ドル、VISAギフト200万ドルもご用意を」
「よい、完璧だな、我が執事よ」
「はい」ふふふっ妖しい笑みの二人
ドアのチャイムを鳴らす
◆ ◆ ◆
「あ、来られたみたい」
「わーいお客様」小さな妹ちゃん、お菓子が食べれるので嬉しい。
そうしてドアを開ける。
「いらしゃいませ」明るい朗らかな笑顔
それも綺麗な美形、髪は短い黒髪
「う・・」わ、悪くない 悪くない それに醸し出す清楚な美しさだ
◆ ◆ ◆
「私の名前はアラインだ、アライン・デ・リザードル」
私は手を差し出し、握手しながら名前を告げた。
「はじめまして、リンです、リン…音野・シエンです、母は日本人だったので
妹はアリス・音野・シエン」
◆ ◆ ◆
かくして、和やかなムードで ちょっとしたお茶会となった
ついに目的、告白タイムとなった!
「こんなに綺麗で愛らしい人だとは思わなかったよ」
「え?」
「とても素敵だ・・」「え、あ、ああのお」
赤くなって戸惑う姿もいい、それにこの手製の焼き菓子も美味だ
「・・祖父たちは私達が婚姻する事を望んでいる」
「ええええっ!!!」
「祖父達は固い友情で結ばれ、互いの子供、子孫を結びつけたいらしい」
「・・・・」
そっと手を握り、私は微笑んで見せた。
◆ ◆ ◆
「心配しなくてもいい、これは一時的な契約結婚を私は君にお願いしたい」
「は?」
「戦いが絶えない時代、多くの戦争未亡人などが出た」
「だが、中には数年後に夫が…
無事に戻って来る者も少なくなかった」
「・・・・・・」
赤くなったまま、リンは
凍り付いている。
「そんな、戦争未亡人達を守るために
大昔、私達の国では一時的な清い関係で婚姻を結んだのだよ」
「まあ、多くが戻っては来なかったケースもあるが
その時は本当に妻となった者もいるようだが」
「私は祖父達を安心させる為に、一時的に婚姻を結びたいと思っている、契約、契約結婚
どうだろうか?」
「離婚の時に、多くの慰謝料を支払う予定だ
君もそのお金で、安心して暮らしていけるようにする」
「必要なら、離婚後も何かあったら、頼ってくれ」
どうだろうか・・完璧だと思うが
もしや、自尊心を傷つけたかも知れない
大丈夫か?
だが、本当に美しい!!
悪くない、磨けばもっと美しくなる。
本当に妻にしてもいい!
心の中でそんな事を考えた。
しばらくの沈黙の後で、赤くなったままだった相手が
口を開いた。
「ぼ、僕 男ですけど・・本気ですか?
確かに同性婚とかありますけど」
「え?」
ば、馬鹿な、こんな綺麗な男が存在するわけがない!!
んな馬鹿な!!!!
この時のショックで、ぴよぴよ饅頭、Amazonギフト券など渡し忘れ、後日、贈り物にする
ぴよぴよ饅頭は茶菓子として、飛行機の中で出されたのであった。
南国ハワイで、空港でヤシの木々の出迎えに加えプルメリアなどで出来た南国の花々の首飾りのプレゼントを受けとる。「アロハ〜いらっしゃいませ、ようこそハワイに、楽しんで下さいね」綺麗な厶ー厶ーというハワイのドレスのお嬢様達の出迎え〜あ、アロハシャツのお兄さん達もいるか「ありがとうございます」リン君「わぁーい、ありがとう」小さな妹ちゃんのアリスちゃん「やあ、どうも」ちょっと時差ボケで眠い私「あれがヤシの木!凄いね、あ、なんか、少し眠いね〜」「時差があるから、眠いかな?アリスちゃん」私は小さな妹ちゃんに話しかけた。 「リン君は大丈夫かな?」「は、はい、どうにか」「じゃあ、用意したリムジンの車で観光だ、私の会社の者達が手配と案内だよ」長い、長い、横長な黒塗りのオーソドックスな高級車中にはゆっくりくつろげるように、飲み物に軽い軽食が出来る小さなテーブルに広々とした椅子もある。実は奥にトイレもある…普通は無いが特注品なのだ。窓を開けて、南国、ハワイの心地よい夏の風を感じる乾燥しているので、日陰などはやや涼しいハワイの木々に芝の青に、赤いハイビスカスにブーゲンビリアなどの鮮やかな色彩の花々スプリンクラーが廻り、芝に水を撒いている。「皆様、各種のお飲み物に、南国の果実、パイナップルにパパイヤのアイスクリーム添えです」「ふむ、頂こう、リン君達も好きな飲み物を」「は、はい、ありがとうございます」「ありがとうございます」
商談相手達との面談に、旅の記録にレポートをまとめるのをサポートしているリン様々な商品の輸入だけでなく観光業も私の会社の商品なのだから…富裕層向けのツアーにリゾート地の別荘の販売休暇と仕事…ハネムーン?ふむ、ふむ…なんて、彼は優秀で穏やかなんだろう本当に仕事も楽で、私の心が休まる。本場のあの有名過ぎる巨大な遊園地様々な乗り物だけでなく、大きな湖でのアトラクション、多数の有名な映画の場面の再現した俳優達の舞台の演技アトラクション…映画にちなんだ食べ物に飲み物「あの冒険映画、大好きでだったです!凄い」「ふふ、リン君が喜んでくれて、嬉しいよ」「ありがとうございます!」「湖のショーに湖に浮かぶ船の食事も最高に素敵です」「ふふ、そうか…良かった」「あのお菓子食べたい!」小さな妹ちゃん、アリスちゃんの一言可愛らしいボックス型の手押し車カラフルな飴などのお菓子が積まれている。他にもボックス型の手押し車は沢山あって、ポップコーンンに綿菓子、アイスクリームにジュースなどもあった。「僕が買って来ますね」リンが走り出すまあ、私が買うか、近くに控えている護衛達に任せても良かったがああ、余裕などなく、遊ぶ事もなかったろう此処は夢の国だ 楽しそうな彼リンに妹ちゃんの笑顔だけで、私は幸せな気分だ。夜の光を放つ華やかなパレードに花火二人の喜ぶ姿は私にとっては宝物だった。南国ではどう過ごすか…彼はハワイは始めてだと聞いたが
「夢のようです、僕はどう、恩返しすれば」戸惑いガチにリンは言う。「そんな心配せずに、十分に楽しんでくれ、リン君、ハハハ」なんてね!偉そうに私は言うのだっだ。プライベートジェット機で各国を廻りながら、私は様々な商談を進め、合間の時間に沢山のリゾートの豊かな時間を楽しむドバイでは、砂漠のツアーラスベガスではカジノを覗き、様々なアトラクションに参加に見学「空港の中から、ホテルのロビーまで、スロットマシンが沢山ですね!」「わぁー沢山、沢山」小さな妹ちゃんも嬉しそうに大騒ぎ「確かに商売熱心だ、まぁ、此処は娯楽のカジノが大きな収入源だから、他の観光地、一部の国以外はカジノの施設は多くあるよ、リン君」ホテルの前にある大きな池で浮かんた海賊船2隻の戦闘アトラクション!或いは他のホテルの前、池の中にある炎の柱が燃え上がる。成功を収めたマジシャンの所有のホテルに飼われた白い青い瞳のライオン達に白いジヤガー達豪華な食事付きのマジシャン達のショー!遊園地にイタリアのヴェネツィアを模した小さな川がホテルの中に流れ、小舟が行き交う、船頭達はサンタ・ルチアを歌いながら小舟を漕ぐ「わぁーい」「ロマンチックですね」「そうだね、いずれイタリアにも行くよ」ラスベガス近郊の不思議な郊外の荒野を見学「不思議ですね、それになんて、綺麗」彼は感動したらしく、頬を赤くして、ため息を一つ「明日には、私のジェットで移動皆大好き、あの有名なネズミさんの遊園地だよ」
「荷物が増えても、プライベートジェット機だから、心配は無い、送り返しも可能だから、豪華客船のレストランはドレスコード、タキシードなども必要か、それに小さな妹ちゃんのドレスも新調しないと」「わぁーい、ドレス、ドレス」小さな妹ちゃん「アラインさん、すいません、ありがとうございます、せめてもの恩返し、御礼に仕事のお手伝いに勉学を頑張ります」「ふっ、君、リン君は私の『かりそめ』とはいえ、私の花嫁だ何の遠慮もいらない」「ハワイやバリ島では、水着、水中バイクなどはレンタルか、水中バイクなどは観光業として、輸入予定」「水中バイク?」「他にも様々あるよリン君、楽しみにしてくれ」「あ、はい、そう言えば、僕、テレビかネットの旅行番組で水中バイクを観ました」「うむ、妹ちゃんにも水着に浮き輪などが必要だな、現地で購入か」「有名な老舗のピンク色のホテル、ビーチバレーの見学に、ハワイのプール付き別荘の見学、販売中の別荘を富裕層向けに転売の計画もある」「……凄い、凄く楽しみですアラインさん」「南国のパイナップルにパパイヤ、スターフルーツ、マンゴーか、パパイヤはひょうたん型で、半分に割り、種のある黒い部分を取り除いて、レモン汁をかけ、アイスクリームを乗せたものを以前、食べたよ、リン君にも妹ちゃんにも食べて貰いたい」「ああ、パンケーキにロコモコ料理の数々、アロハシャツに厶ー厶ーというハワイのドレスは妹ちゃんに…ハワイのドレスコードはアロハでもあるのだから」「バリ島にシンガポールでも楽しみに」「冬の時期にはスイスでスキーか、ドイツのロマンチック街道のクリスマスも、いずれね」
新婚旅行…いえ、いえ仕事も兼ねて、国外に出る事になった。「ハワイに欧州、東南アジアにオーストラリアですか?」驚く彼、リンに私、アラインは微笑みながら、答えた。「私の仕事の一つは貿易関係の部門の仕事だから富裕層向けの観光業もね、見学もあって、観光を楽しむ予定だよ、リン君、最終地は日本」「プライベートジェット機に観光で豪華客船も予定しているよ、楽しみにしてくれ」「観光地は常夏の国ハワイもあるが、アラスカのオーロラを見ながら、湖の温泉も予定だ、オーストリアのウルル、フランスのパリ、イタリアにスペイン、東南アジアのバリ島、シンガポール、香港、他にもね、荷物はある程度持って準備するが現地でも購入するか」「す、凄いです、憧れの観光地が沢山、それに日本ですか?」「ああ」「僕、前々から行きたいと思ってました!ネットの友達もいるのです」彼、リンの頬が紅く染まった。「日本の文化、漫画の関係の仕事もあるのだが、詳しいかな?」「え、ええっ、ま、漫画ですか?僕、凄く楽しみですネットの友人の一人が日本の同人誌作家なんです、その子なら詳しいですよ」「ふむ、成程、そうか、それは楽しみだ私も漫画は好きだよ」「旅の間は学業はお休みになってしまうが、長期になるので、ネットを使い、通信でも構わないかな?」「はい、分かりました」「良かったら、勉強も兼ねて、私の仕事、書類整理などを手伝ってくれると助かるのだが」「大丈夫です、アラインさん、頑張りますね」彼は小さな妹ちゃんを抱っこしながら、明るく微笑んだ。
間もなく、朝になろうとしていたのだが…「寝、眠れない」 当然ながら、据え膳モードなのに手が出せない新婚初夜での出来事であった。「おはようございます」彼がにこやかに笑う「あ、ああ」気持ちの良い朝である こちらは やや、徹夜気味であったが…◆ ◆ ◆「アライン兄ちゃん、おはよう」妹アリスちゃん ああ、可愛い こちらも可愛い「あの、朝食です、執事さんに頼み、キッチンをお借りできたので、材料もあったので、僕が作りました」彼が料理を並べる◆ ◆ ◆おおお、完璧なブレックファーストではないか!ポタージュにポーチドエッグ、ドイツのソーセージを蒸し上げたもの、パンが各種エビとゆで卵、キュウリ、セロリなどを刻んだものをマヨネーズで和えたサラダ、パセリの刻ざみ、散らしたものがサラダの上にあった。それに私の好きなタラモサラダ(ギリシャ風サラダ)もあるではないか!オレンジなどの果実の飲み物、ミルクにコーヒー妹アリスちゃんが好きなショコラ、ココアおや、和食だろうか?日本の米、ジャポニカ米を炊いたものなどに、卵焼きか?それから、焼き魚に砕き、細かくした大根か?仕事で、日本に行った時にレストランで、出されたものだ!この茶色のスープは確か、味噌汁と呼ばるものだな!味噌汁のスープの中に大豆で作られた健康食品の豆腐に海藻のワカメもあるぞ!